毎日新聞が運営するニュースサイト「毎日jp」の7月11日付けの朝刊に、やましたひでこさんと、近藤麻理恵さんの対談が掲載されています。
片付けの第一人者である、お二人の対談はとても貴重です。
要点をまとめましたので、お時間のある時にご覧ください。
(原文はこちら:くらしナビ・ライフスタイル:片付けコンサルタント対談 快適な空間が人生を開く)
近藤さんが片付けに目覚めたきっかけは、15歳の時に読んだ辰巳渚さんの著書、「『捨てる!』技術」がきっかけでした。
最初のうちは、断捨離をおこなう多くの人が迷ってしまうように「いるかいらないかわからず捨てられないのがストレスだった」のだとか。
しかし、ある時「大事なのは捨てるものではなく残すものだ」と気づいたことで、片付けの技術が一気に向上したと語っています。断捨離においても、とにかく捨てる事を考えるやましたさんと違い、近藤さんは「物を残す」という発想があるので、近藤さんを支持する人が多いように見受けられます。
一方やましたさんは、22歳の時に学んだヨガがきっかけで、ヨガの「断行(だんぎょう)・捨行(しゃぎょう)・離行(りぎょう)」を片付けに応用し始めたことがきっかけでした。
断捨離が生まれたきっかけは、「断捨離とは?その意味と効果」や「MSN産経でやましたひでこさんの特集記事が掲載されています」にも記載しています。
やましたさんの「断捨離」は、ものではなく空間に焦点を当てることが大切です。
わかりやすい例えとして「満員電車よりグリーン車がいい」と語っています。
詰まった部屋よりも、空間がある部屋の方が落ち着く、よってそれを目指すと自然に持ち物が少なくなる。という発想ですね。
また、最初のうちは部屋の断捨離ではなく、財布の中身など、達成感を感じやすい身近なものからチャレンジしてみることを進めています。
財布の中身のレシートやポイントカード類など、そういったものを整理するだけでも、気分は良くなりそうですよね。
一方近藤さんは、「物が増える原因は、自分がどれだけ物を持っているからわかってないから」と語ります。
そこでまず最初に、ジャンルごとに物をひとかたまりに集めることからスタートします。
すると、自分はこんなに多くのものを持っていたのか・・・とショックを受けるのだそうです。
例えば、靴下なら靴下だけを一箇所に集める、書籍なら雑誌や漫画も含めてすべての本を一箇所に集めて、「自分がどれぐらいその物を持っているか?」を知ることが大切です。
その後、近藤さん流の「ときめくか、ときめかないか」を基準にして、捨てるものと残すものを分けて整理していきます。
断捨離をやる上で問題となる「捨てられない」現象。
これに悩んでいる方も多いと思いますが、続けて二人は語ります。
断捨離をする上で大切なのは、「人からもらったから捨てられない」というような他人軸から、まず最初に自分軸に転換する必要がある、とやましたさん。
時間軸を過去でも未来でもなく、いまに持ってくることで、捨てる決断力が身につくとしています。
近藤さんは、捨てるのは割ることではないと語ります。
捨てる物は決してゴミではなく、お役目を終了しただけのこと。感謝して捨てれば問題ない。とのこと。
やましたひでこさんは58歳、近藤麻理恵さんは28歳、お二人は親子のような年齢差ですが、「片付け」によってもたらされる効果には、共通する点が多いのが特徴的でした。
近藤さんにしても、やましたさんにしても、捨てるという行為は避けては通れない道です。
上記のお二人のアドバイスを参考に、身近なものから整理をはじめてみてはいかがでしょうか?