最近、『断捨離』という言葉をよく耳にするようになりました。
インターネットで調べてみると、辞書の「大辞泉」にも載っています。
消費する生活から節約する生活を求める人が増えたことや、身の回りを整理する「片付け法」などが注目を浴びたことから、平成22年(2010年)ころから流行になった言葉です。
読み方は「断捨離」と書いて「だんしゃり」と読みます。
あとで詳しく説明しますが、「断捨利」と書くこともあります。
断捨離ってどういう意味?
漢字の意味をたどるとなんとなくその意味が理解できるかもしれません。
断捨離とは、「必要のないものを断ち、捨てて、執着することから離れる」という意味をあらわす整理法のひとつです。
いらないものを捨てて整理し、シンプルに生きようというような意味で、「ミニマリスト」や「最小限主義」と近い考え方です。
この考え方は、ヨガの考え方である「断行(だんぎょう)」、「捨行(しゃぎょう)」、「離行(りぎょう)」を応用したものだと言われています。だから「断捨離」なんですね。
この3つを実践することで、本当に必要なものだけしか持たないシンプルな暮らしができるようになります。
一般に普及している言葉は『断舎利』ですが、一部では「断捨利」と表記されることがあります。
漢字は違いますが、基本的な意味は同じです。
意味は同じなのに2つの漢字がある理由は、断捨離の第一人者である「やましたひでこ」さんにあります。
断捨離の考え方を広めた第一人者に「やましたひでこさん」という方がいます。
NHKのクローズアップ現代などで取材を受けたことで一躍有名になった方です。
この方が『断捨離』という言葉を商標登録したため、営利目的でこの言葉を使うことができなくなってしましまいた。
よって意味は同じでも、商標権の権利を回避する目的で、一部では「断捨利」を表記されています。
ちなみに、個人的な体験をブログに綴ったりする程度であれば、権利上の問題ありません。
(以下、やましたさんのサイトからの引用)
◆「断捨離」および「クラターコンサルタント」は、やましたひでこの登録商標です。
個人的な断捨離体験を語り発信するのは、ご自由です。
ただし、商業目的、営業目的が伴う「断捨離」「クラターコンサルタント」のご使用に際しては、明確厳格な基準を設けており、許可無く使用することはできません。
やましたひでこさんは、断捨離の他にも「クラターコンサルタント」という言葉を商標登録しています。
これは「暮らす」と「ガラクタ」を組み合わせた造語なんだそうです。
その他にも面白い言葉の使い方がいくつかあります。
ここまでくるともう、新しい言葉の誕生と言えますね。