やましたひでこさんの「断捨離」と同じく、人気の高い片付け術を提案している、「こんまり」こと近藤麻理恵さん。
やましたさんの断捨離が、徹底的に物を捨てる方針なのに対し、こんまりさんの片付け術は、「ときめくものだけに囲まれて暮らす」という方針をとっています。
どちらも「捨てる」ことを重要視しているので、結局はいらないものはすべて捨てなければなりませんが、断捨離よりも、こんまりさんの片付け術の方が柔らかいイメージがあるので、どちらかと言えば人気が高い片付け法のように思います。
普段から少しずつ部屋を片づけてしまうのではなく、こんまりさんの方法は一日で徹底的に片付けをおこないます。
これを近藤麻理恵さんは「片付け祭り」と呼んでいます。
部屋の掃除や片づけを「祭り」と定義することで、楽しみながら片付けができますよね。
こんまりさんの片付け術で一番大切なポイントは「ときめくものだけを残す」です。
例えば、
そこに置いてあるワンピースにときめきますか?
このスニーカーにときめきますか?
その雑誌や本にときめきますか?
このように、手にとってものに「ときめき」を感じるかどうかで、物を残すか捨てるかの判断をおこなっていくのが、近藤麻理恵の基本スタンスです。
ときめくものは残す、ときめかないものは捨てる。
まず最初に、残す物、捨てるものを分別した後に、いよいよ片付けに入っていきます。
こんまりさんの片付け方法でちょっと意外だったのは、「部屋ごとではなくカテゴリごとに片付ける」ということです。
例えば、最初にキッチン、次に子供部屋、その次にリビング...
という「部屋ごと」の片付けではなく、物をカテゴリに分けて順番に片付けをおこないます。
最初にタオル類、次に家電、その次に食器類...
このような感じです。
部屋ごとではなく、カテゴリごとに片付けをおこなうことで「私はこんなにタオルを持っていたのか」というように、自分がどれだけそのカテゴリの物を持っているのかを把握することができます。
こんまりさんのときめく片付け法に対して、やましたひでこさんの提案している断捨離は、とにかく捨てることを基準にして「物を持つ量を減らす」ことが基本スタンスです。
断捨離の「7:5:1の法則」に沿って、以下の様な考え方で実行します。
■見えない収納(押入れや引き出しの中)
7割程度にして、3割のスペースを確保できるまで物を捨てる。
■見える収納(食器棚など)
5割程度のスペースを使い、5割のスペースを確保できるまで物を捨てる。
■見せる収納(置物など)
1割程度に制限することで、飾る物をより際立たせることができる。
断捨離は、「ときめく・ときめかない」に限らず、とにかく「量」に制限を加えて物を捨てます。
結果、部屋の中にスペースが生まれ、シンプルかつ広い空間を演出できる見栄えの良い部屋を作り出すことができます。
また、断捨離は片付け法でありながら、「考え方」でもあります。
部屋の片付けだけでなく、人間関係や思い出など、あらゆる場面で応用出来ることも、断捨離の魅力の一つです。
いろいろな人の意見を聞いていると、断捨離はちょっと厳しすぎるので、こんまりさんの片付け術が合っていると言う方が多いです。
しかし、「どっち派」という問題ではないので、両方の良い部分を組み合わせて、綺麗な部屋を作り、維持できるように頑張りましょう。